「恋文…………!」 待ち合わせの公園前で 寂しそうにしている恋文に走って近づけば 恋文は明るい笑顔になって 俺に抱きついてくる。 「櫻ちゃん………だ」 「うん、俺だよ」 やっぱり少し変な恋文をきゅっと抱きしめる。 「寒かったろ?」 「うん……… でも櫻ちゃんがいるからもう寒くないよ?」 「…うん、寒い時は俺が抱きしめてやる」 そう俺がいえば 恋文は辛そうに顔を歪めて 無理して微笑むんだ。