「んー?」

恋文は通学路を歩きながら乾いた空を見上げる。


その横顔が、綺麗で…切なくて。

いつもは輝いている大きな瞳には
光なんて、ないように見えた。

「なぁ恋文……何か、あった?」



「何にもないよ」


何もないって顔してないんだよ。



「俺…頼りない?」

相談、してほしい。

何か悩んでるなら。



1人で抱え込まないで……