「櫻ちゃん?」

もぞっと動いた櫻ちゃんが離れて。


首に冷たい何かがあった。



「これ……」

華奢な花のネックレス……



すごく、綺麗。


「プレゼント」



櫻ちゃんは優しくそう言った。


嬉しくて、切なくて。

「……あり、がとっ…」

涙は止まらなかった。