学校が今日も無事に終わった帰り道。 「恋文」 俺は、あれを恋文に渡すべく無邪気に隣を歩く恋文を呼び止めた。 「どうしたの?櫻ちゃん」 優しい声でそう聞いてくれる恋文の長い髪がさらさらと風になびく。 「あのさ、これ」 水色の封筒を差し出して、恋文はそれを受け取る。 「手紙?」 「そ、俺からの手紙」 「えぇ!櫻ちゃんから!?」 まぁ、そういう反応だよな。 「恥ずかしいから、家で読めよ」 俺は恥ずかしくて少し赤くなった顔を隠すために、恋文の手を引いてぎゅっと抱きしめた。