「おーうちゃーーんっ!」

「うおっ!?」


朝からハイテンションで後ろから抱きついてくる恋文。


「恋文……おはよう」

こいつは、ここが通学路だとわかってるんだろうか。
まぁ、可愛いから許すんだけど…



優しく笑って恋文の頭を撫でると恋文はいつも幸せそうにへらっと笑う。


「えへへ、櫻ちゃん今日甘いね」

甘いって……


「甘い俺は、嫌い?」

少し不安げに恋文に聞く。


恋文は一瞬、キョトンとして
それから向日葵のような笑顔を見せる。



「ううん、甘い櫻ちゃんもクールな櫻ちゃんも全部ぜーんぶ、大好きだよっ!」


な、んで…そんな可愛いこと言うかな。

止めらんなくなるだろ………