「あのね、先生」


「…何」


不機嫌なその声も。


「先生にとって、私って子供かな?」


「はぁ?」

呆れたようにこちらを見るあなたの目も。



「ううん。なんでもないです」



狂ったように愛おしいと思っているの。



一度でいい。


触れたい。


チョークを持つように間接的な仕方じゃなくて。



ちゃんとあなたに…触れたい。



この気持ちはきっと


ずっと叶わない願いなんだろう。


それでもいいと思えるくらい。



好きになっちゃったよ。