私の頭の中は混乱状態。

モテモテの王子様が私なんて…そんなはずあるわけない。

「あの…その…なんで私なんですか…?」

すると彼は恥ずかしそうに顔を赤く染めていった。

「ようするに一目惚れってやつかな?
でも、他の女子とは違って人に気遣いが出来る優しい子だからっていうのもあるかなぁ…」

そうだったんだ…

私は恥ずかしくて顔を真っ赤に染めた。

こんなこと言われたこともなかったからだ。

いつも褒められるのは菜の花だけから。

「顔真っ赤だよ。ますます惚れた。」

そんなこと言われたら余計に真っ赤になっちゃうよ…

私は爆発しそうな心臓を押さえていった。

「で、でも私は…まだ貴方の事、全然知らないしその…」

私は挙動不審になりながら必死にいった。

「大丈夫。
これから知っていけば良いよ。何かあったらいつでも助けに行くから。」

私は彼の優しさに救われた。

いつも菜の花ばかりだから凄く嬉しかった。


でもこの時私は気づかなかった。

忍び寄る恐ろしい影に。