この人が王子様なんだ…。
確かに言われてみれば王子様だ。
身長は180㎝ほどで髪の毛は黒髪でさらさら。肌の色も白くて本当に王子様の様だった。

「何してんの?」

顔は笑っているけど声はとてつもなく低くて怒りのこもった声に聞こえた。


「ち、違うの!これは…」

女子達は真っ青になっていた。
理由はもちろん彼にこの事がばれたから。

「この子に傷1つでも付けたら許さないから。」

なんで彼はここまでして…
私は涙が止まらなかった。

「も、もう行くわよ!」

女子達は去っていった。

「なんで、貴方はそこまでして…
私は偽りのっ…シンデレラと呼ばれて馬鹿にされるように人なの…
貴方が変な目で見られてしまっ…」

私が最後まで話せなかったのは
それはもちろん彼のせい。
彼が私を思いっきり抱き締めたからだった。

「ううっ…な、なんで…そんなに優しいの…」

「ごめんな…俺のせいで。」

私は訳がわからないので彼に言った。

「これは貴方のせいではないの。
私がこんなのだからなんだよ…」

思い出すだけでも涙が止まらなかった。

「ごめんな。落ち着いたら話すから。」

しばらくして落ち着いた私は彼に聞いた。

「どうして私なんかをかばったの…?」

彼は口を開いてこう言った。




「俺は…君のことがずっと好きだった。」




私は予想外の答えになにもいえなかった。