そこには天使のような少女。
華奢な体に白い肌。
桜のようなピンク色の小さい唇。

一目惚れだった。

そして一目惚れしたのは顔だけじゃない。

この庭の花の手入れをしていた。

花一つ一つ丁寧に水をかけた。

他の女子達とは違うオーラを感じた。

少女のスクールバックにはこう書いてあった。

"滝川 桜"

桜ちゃんね…。

桜のように優しい微笑みで花に水をあげている。
男に執着していないような感じだ。