「あのね、さっき」 「うん」 「あの……」 どうしたのだろう。 真衣は言いよどむ。 続きを待ったけど、真衣は話を諦めたようだ。 「うう、やっぱりいい。また明日学校でね。おやすみ」 「お、おやすみなさい」 真衣がどんな言葉を飲み込んだのかわからず、閉じられた扉をしばらく眺めていた。