「いただきます」と手を合わせて割り箸を割ると、真衣もすぐにお弁当を広げる。 真衣のお母さんは料理上手で、いつも色とりどりのお弁当を作っている。 今日は、卵焼き、唐揚げ、プチトマト、ブロッコリーの和え物、混ぜご飯のようだ。 手が込んでいる。 真衣はブロッコリーに箸をやりながら話しだした。 「24日のクリスマスイブにね、彼氏彼女のいないクラスのみんなで集まって、 クリスマスパーティーをすることになったのよ」 「クリスマスパーティー? てことは、真衣も行くの?」