見た目はヤンキーなのに、仕事のことを意外としっかり考えている。


そう思い見直していると、崇さんが不敵に笑った。


「だが、もしも茜たちが、2週間家政婦はいなくても大丈夫だって言うなら、オレはこの仕事を辞退してもいい。別の仕事を探す」


「ええっ、無理!」


「即答だな、おい!」


「だって、紅茶を淹れるところ見たでしょ? 私、家事なんて一切できないんですよ。

あ、でも、掃除は最悪2週間なしで我慢するとして、食事はコンビニでお弁当でも買えばどうにかなるわけよね。案外、家政婦さんがいなくてもなんとかなるのかな?」


 崇さんは大きく息をついた。


「2週間も掃除をしないなんて恐ろしい」