「そうだ」
「あの、崇さんってお若いですよね。学校とか、昼間の仕事で問題はないんですか?」
高校生でなくとも20歳だ。
高卒で家政夫として働いているのかもしれないけど、学生で忙しい可能性もある。
「今は大学の冬休みだからな。その間だけの短期バイトだ。人手不足の今だけ手伝うことになった」
崇さんは仏頂面になった。
やりたくてやっているようには見えない。
「嫌々、ですか」
「まあ、正直。家政夫なんて女の仕事みたいでちょっと恥ずかしいだろ。親の言いなりみたいなのも気に食わない。でも、金は欲しいしな……」
「家政婦ってお給料いいんですか」


