ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー


「あれ、茜が作ったやつか?」


崇さんの指さす方には雪うさぎがあった。


「うん、そう。でも、半分融けちゃってるね」


かろうじて残ってはいるが、融けて小さくなっていた。


目玉として差した赤い実は、片方が地面に落ちている。


崇さんはわずかに残っている雪をかき集め、小さくなった雪うさぎにくっつけた。


目玉の実と耳の葉っぱも付け直す。


同じようにして、もう一体作る。

雪うさぎは二体になった。


「これで寂しくないな」


崇さんは子供のように無邪気な顔で笑った。


私は崇さんの横でしゃがみこんで、雪うさぎを眺めた。

まるで、私と崇さんのようだ、なんてね。