ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー


いきなりの飛躍に驚く。


まだ学生だから、そんなこと考えたことなかった。


親を見ていて夢も持てなかったのか、結婚に憧れたこともない。


「でも、早ければあと10年もないだろう。あと何回、一緒にクリスマスを過ごせるのかな」


お父さんは寂しそうな顔で微笑んだ。


「もしかしたら、一生結婚できずにここにいるかもよ?」


「それは困るけど……それはそれで嬉しいかもな」


今度はでれっと笑うお父さんを見て、心がむず痒くて仕方ない。


「そうなるといいわねっ」


言うだけ言うと、私はその場を離れた。


リビングの窓から庭へ下りる崇さんを見つけ、それについて行く。


「崇さん」