「このくらい気にするな」 お父さんは私の頭をポンポンと叩くようになでる。 お父さんに甘えたことなんてほとんどないし、こんな触れあいは慣れないけど、悪い気はしない。 口元が上がるのがわかった。 「うん、あの。ツリー、綺麗だね」 「そうだな」 そこで会話が止まってしまい、困る。 何か話さなきゃと思っていると、お父さんがぼそっと言った。 「これからは毎年、こうやって飾りたいな」 「うん」 「茜がいつか結婚するまでは」 「うん……って、結婚!?」