しばらくツリーを眺めていて、私はふと気づいた。
星のオーナメントの代金は確かお父さんが出してくれたはず。
「もしかして、この星のオーナメントが今年のクリスマスプレゼントなのかな?」
ツリーからぶら下がっている星の一つに手を伸ばした。
「ああ、そうかもな。今年のプレゼントは何をあげたら喜ぶだろうと迷ってたみたいだ。だから、クリスマスマーケットで茜が欲しがるものがあれば、プレゼントしてくれって言われたんだ」
「なるほど」
「ついでに言うと、このツリーも他のオーナメントも全部、親父さんが買ってきたんだぜ」
「え、これって家にあったツリーじゃないの?」
私は崇さんの顔を見たあと、もう一度ツリーに視線を戻す。


