「な、なんで崇さんが……」
「風呂、ちょっと長すぎだから。もう1時間近くたってる。今井さんはちょっと手を離せないって言うから、仕方なくオレが様子を見にきたんだ」
「そ、そうなんですね。すみません、眠ってたみたいです」
お風呂の磨りガラスのドアの向こうに崇さんのシルエットがぼんやりと見える。
向こうからだって中は見えないとわかっているのに、自分が裸だと意識すると緊張してきた。
「じゃ、オレは向こうに戻ってるから、もう上がれよ」
「はい、そうします」
影が移動して見えなくなったことを確認すると、肩の力を抜いた。
「あー、びっくりした」
胸がドキドキしている。
私は立ち上がって、浴槽から出た。
「あ」


