「茜、暖房つけたから」 「あ、ありがとうござ……」 言い切る前に、くしゅっとクシャミが漏れる。 「あーあ、ほら。今井さんが戻ってくるまでここで体温めておけって」 「はい、そうします」 外にいるときは久しぶりの雪でテンションが上がって麻痺したみたいになっていたけど、 今頃、ぶるぶると寒気がしてくる。 暖房の前に座り込んだ。 手を伸ばし、ぎりぎりまで近づく。 そうこうしていると、今井さんが戻ってきた。 「茜ちゃん、10分くらいで溜まると思うから」 「今井さん、ありがとうございます」