「二人してどうしたんですか?」
「どうしたって私はいつもの仕事だけどね。茜ちゃん、2週間ぶりね」
「はい、お久しぶりです」
私は門扉に駆け寄って、今井さんに頭を下げた。
「で、オレはクリスマスパーティーの準備に来たんだが……おまえな、そんな薄着で風邪ひくぞ」
「えっ」
そう言われてみて、自分の格好を改めて確認する。
パジャマの上にダウンコート1枚羽織っただけだ。
サンダルを履く足は裸足。
自覚した途端に寒くなってきた。
雪を触っていた手はかじかんでいる。
「あーあ、こんなに冷えて……早く家の中に戻れ」
崇さんが私の頬を触って、言う。
「すみません、そうします」


