ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー


「夜空の星……」


「ああ。ということはだ、電飾は星の光を表しているって考えてもよさそうだ」


予想外なことに、私は驚く。


クリスマスツリーの星はひとつじゃなかった。私の思い込みだったのだ。


「で、そんなわけで」


崇さんは星のオーナメントを何種類か混ぜて、全部で10個は抱えた。私は反応が遅れてしまう。


崇さんは店主のおじさんに話しかけた。


「すみません、これをお願いします」

「崇さん!」


制止は間に合わず、オーナメントは購入されてしまった。