ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー


「そんなに笑わなくても」


「悪い。でも、茜が可愛いこと言うから、つい」


「か、可愛い?」


何を言い出すのだ、と動揺してしまう。


異性から可愛いなんて言われたことがないので、顔が赤くなってないか心配になる。


「確かに、てっぺんの星はそれだけの特別な意味があるらしいけど……茜、これはなんだ」


崇さんは近くにあった星のオーナメントを私に差し出す。さっきのものとは違う星だ。


「星?」


それ以外の意味があるのか。


手に取ってよく見ると、これには差す穴はなく、ぶらさげるための紐が輪っかになって付いている。


「え」