「美味しいね」

「ああ」


私達は笑いあいながらマグカップ片手にお店を回り、ソーセージと野菜煮込みを買った。


野菜煮込みにはパンが付いている。


崇さんは野菜煮込みではなく、ビーフシチューとパンのセットで、ソーセージもホットドックにしたものだ。


会場の片隅には、テーブルと椅子の並んだ飲食スペースがあるので、そこで食べることにした。


ほとんどの座席は埋まっていたけど、人の立ったタイミングで隣合わせの2席を確保する。


「ぷりぷりで美味しい!」


私はケチャップとマスタードを付けたソーセージを頬張って、感嘆の声を上げた。