「やっぱりソーセージは食べたい。ドイツのソーセージって日本のと味が違うのかな?」
「さあ、どうだろ? でも、ドイツってソーセージの本場だろ。うまいのは間違いない」
「ですよね。それだけじゃ物足りないだろうから、何かお腹に溜まりそうなものも。でも、ソーセージだけでも何店舗もあるみたいで、どれが美味しいのか迷いますね。
パンフレット見ていても決まらないので、屋台を見て回りたいです。
飲み物はホットチョコレートも気になるけど、せっかくだから他では飲めそうにないノンアルコールのホットワインも飲みたい」
「よし、まずはノンアルコールのホットワインを買うか」
「そうだね。崇さんは普通のホットワインを飲まないの? 20歳だから飲めるよね」
崇さんは私の頭を小突いた。
「バカ。バイクで来たのに飲んだら、帰りは飲酒運転だろ。事故でも起こしたらどうするんだ」
「あ、そっか」


