「ああ。ドイツのホットワインやソーセージ、料理やお菓子、クリスマスのオーナメントなどが売っているらしい。

ホットワインはアルコールで飲めないけど、ノンアルコールのホットワインやホットチョコレートもあるぞ」


崇さんは入口に置いてあったパンフレットを私に渡しながら、説明してくれた。


パンフレットを広げて見ると、飲食のお店がたくさん出店しているようだ。


目移りしてしまう。


崇さんは私の持つパンフレットを覗きこむようにした。


「何か食べたいものはあるか?」

「うーん」


私は、パンフレットに書かれたショップ名や提供されている料理名などを指でたどりながら、考える。