「じゃがいもが煮えたら、火を止めて味噌を入れる」 「はい」 「味噌を入れたら火をつけて、鍋の淵がフツフツしてきたら火を止める。沸騰させたら美味しくないから、気をつけるように」 「わかりました」 私はじっと鍋を見つめて、鍋の淵に泡が立ったところで火を止めた。 こんなに早く火を止めて、温まっているのだろうか。 試しにお玉でひと混ぜしてみると、湯気がぶわっと立ち、お味噌の香りが鼻とお腹を刺激する。 うん、大丈夫のようだ。