崇さんに教わりながら芽も取る。
私、やればできる。
すでに大仕事をやり遂げたような気分になりながら、次の作業に移ろうとして、手が止まった。
「あの、どう切ったらいいですか」
「切り方は好みでいいんだが、オレは縦に2等分してから、それを7ミリ幅に切っている。カレーのときみたいな大きな塊に切るより、火が通りやすいんだ」
「なるほど」
崇さんが一つを見本で切ってくれて、私もその通りに切ろうとしたところでタイマーが鳴った。
出汁パックを取り出し、火を止める。
わかめもザルにあげておく。
作業はじゃがいもに戻り、再び切ろうとしたところで、今度は崇さんに止められた。


