「都合のつくときだけ、崇さんに料理を教えてもらうことになったの」
「茜が、大丈夫?」
「いや、大丈夫じゃないから危機感にかられて」
「まあ、ねえー」
私の料理レベルを知っている真衣が遠い目をする。
私が調理実習で卵をレンジにかけて、爆発させたことでも思い出しているのだろうか。
温泉卵を作るために、黄身につまようじで穴を開けてから電子レンジにかけるという手順だったのに、
何もせず電子レンジに入れてしまったんだ。
でも、その失敗のおかげで、調理実習で洗い物に徹していても怒られなくなった。
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