「うん、それも言ったんだけどね」


はあーと真衣はため息をついた。


「おじさんも仕事に一生懸命なのはいいけど、うちの家族が茜の親代わりになっていて、ちょっとどうかと思うよ」


まさにその通りで苦笑した。


「親子二人きりなんだから、茜のことをもっと気にかけたらいいのに。おかげで私、茜のお姉ちゃん気分で心配しちゃうのよ」


「お姉ちゃんって、同い年じゃない」


「でも、私は4月生まれだし、えーと、茜より8ヶ月もお姉さん!」


と真衣は指折り数えて、8と示した指を私に向けて突き出す。


「はいはい、お姉さんお姉さん」

「なんかバカにされてる気がするのは、なぜ!」

「気のせい、気のせい」