「お兄ちゃん……」 優しく微笑むお兄ちゃんの姿を見て安堵する私。 あぁ、ここは現実だ。 暗闇に落ちていくことはない。 お兄ちゃんはいつだって私を守ってくれる。 どんな時だって。 時には己を犠牲にしてまでも。 「おやすみ、紗久。光よ、他の者の意識を奪え」 お兄ちゃんは優しく優しく私に向け詠唱を唱えた。 パァァァァァッ そして白い優しい光と共に私は意識を手放した。 何もない優しい夢へ落ちていく。