「ゔぅ、ぐぬぬぅぅぅ」






最悪だ。




寮のベッドの上で布団を深く被り、1人不気味なうめき声をあげる。






夢か現実かわからぬ狭間で。





夢に、高温すぎる熱に、うなされ続けて数日。







察してもらえた方もいるだろう。




そう、インフルエンザだ。




悠のインフルエンザをあのマウストゥマウスでどうやらもらってしまったようなのだ。







…………せっかく瑞希先生がインフルエンザにかからないように魔法をかけてくれたのに。







あれから数日。



あのチャラ男のせいで死亡寸前な私はベッドに辛うじて横たわり、何とか息をしていた。