「お、お兄ちゃん!?落ち着いて!!コタは何もしてないよ!!?私が勝手に………」 このとてつもなく悪い空気を何とか打破しようと苦笑いでことの状況をお兄ちゃんに説明しようとする。 するのだが。 「紗久は少し黙ってろ。光よ、他の者の意識を奪え」 「あ………」 私はお兄ちゃんに強引に意識を奪われた。 意識がゆっくりゆっくりと遠のいて行く。 最後に見たのは変わらず不機嫌なお兄ちゃんの顔。 ち、違うんだよ、お兄ちゃん。