燁子も小学校の同級生。

六年生の頃、僕と秀人(しゅうと)燁子と遙香の四人でグループ交際みたいな事をしていた。

まだ圧倒的な子供ではあったけど、思春期というドアに手をかけてもいた。

その扉を開いて、足を一歩、踏み出そうとしていた。

もっと正確に言うなら女子が一歩前に出ていて、男子は後ろから恐る恐るついて行っていた。