哀しい初恋

彼は私をゆっくりと支え、立たせる

っっ!

痛む足をガマンして頑張って歩く
階段の下まで歩くと同時に電車が来た


ホームに並び電車に入る

人身事故だから席は勿論空いていない
人が多い電車の中は酸素が薄い
電車のドアの所まで行き、寄り掛かかる

私は彼の肩から腕をはずして
「ありがとうございます」と彼に伝えた
すると彼は私の前に立ち
両手で優しく壁につける
え、急にどうしたんだろう
他の人から見ると
これって世間の間で羨ましがられている
壁ドンというやつなのでは…

「ごめんね、君 人に押しつぶされてたら立っていられないだろうと思って」

あぁ、そういう事 守ってくれたのか…

「ありがとうございます」
そう言った私に彼は
「うん」
と言って頷いてくれた