私はこんな身で、葉月に触れていいと思わなかった。 そして、どうやって葉月に触れて良いのかが、わからなかった。 「久しいな。」 私は目を細め、葉月を慈しむように葉月の姿を目に焼き付けた。 面影も何も残っていなかった私の頭の中へと。