浅葱の贖罪

私の願いは葉月が戻ってこない限り叶いそうもなかった。

私は日々を穏やかに過ごすことを止めた。

葉月がいないなら、いっそうのこと、葉月を探しにいく、旅へ出かけようと、本気で、考えたことも、あった。

だが、現実的な問題から考えると、それは、無理なことだった。