そして、無事に松井家のおつねと夫婦(めおと)になった。

私はその縁で、ある藩の剣術指導をしてくれぬか、と頼まれた。
その依頼を受けたとき、私は跳び跳ねるほど、嬉しかった。
剣術で生計を起てるのは、私の夢だったからである。