恐れていた出来事が起きた。

局長である私が撃たれてしまった。

私は、身体の傷より新選組局長の名に

傷が入ってしまったことが不甲斐なかった。

だが、私が心の奥底から葉月に逢いたいと願った。

すると、島田魁が馬の尻を叩き、

獅子奮迅の勢いで走らせた。

途中も何度か撃たれそうになったが、

私は決して手綱を放さなかった。