「総司、よくやった。」

私はそう言うと先陣をきった。局長たるもの、組の先を行かぬ以外に道はない。

そして、ゴロゴロと二階から浪士がわき出てきた。

私は、こちら側の人数が少ないことを判断した。

「そこのお前、土方副長の使いへ行きたまへ。」

私は必死で普段の穏やかさを出すことは不可能だった。

若い隊士は返事をすると、すぐさま駆け出した。