浅葱の贖罪

「ど、どこからって…」

土方さんの目が鋭く私をさした。
「悪いが、その噂、嘘っぱちだぜ。」

「えっ?」
私が困惑していると、土方さんは言った。

「かっちゃんは、つねさんを愛してなんか、いない。つねさんに一月(ひとつき)に一回くらい、給金の一部をやっているみたいだが、んなもんで生活出来るほど、世の中簡単にできてねぇーよ。」