浅葱の贖罪

「つねさんでしたか?
勇さんを支えてくれたのですよね?
気づかいの出来る良い女性だそうで。
夫婦仲も良く、勇さんはつねさんを大切にしているんでしたね。」
私は、悲しみを隠すかのように、土方さんから目を反らした。

「どこから、その話を聞いた?」

しまった。
歴史書に書かれていたことをペラペラと、話してしまった。