「今日、お前と付き合った日」

『は?』





今日…そうだっけ?

言われてもピンと来ない私は重症だろうか…






私が頭を抱えていると、陸は言った。



「まぁ、俺たちに記念日はないよな。だって、体の関係だったもんな」





そういえば、そうだったね。



あの頃は辛かった。

正直、辛い思い出しかない。




陸との関係に毎日悩んでた事しか記憶にない。





『よく覚えてたね』

「俺も覚えてなかった。」




付き合った当初、記念日を忘れたら私に怒られると思って、スマホのメモにメモってたらしい。



復縁した時に、

そのメモを思い出してみたらしい。




これが、経緯との事。

ついつい、笑ってしまった話だった。







すると、「笑うな」って、頭を叩かれた。






『痛い。』

「痛くねぇよ」

『痛い。ごめんねして』



と、

言うと、ごめんねの代わりにキスをされた。




陸らしくて何とも言えない。