それからというものあたしたちは、違う意味で浮いた存在になった。


廊下を歩けばみんなが道を開けるし、授業のノートも誰かがとってくれる。


でもそれは、クラスメイトたちがあたしたちを敬愛しているからではない。


あたしたちを只、恐怖の対象として見ているだけのことだ。


もう、別にそれでもいいと思った。