――夢璃――

ダメだ。絶対、愁君怒ってるっ!


「ねぇ、ちょっと来てくんない?」

愁君が久美ちゃんに言った。

何で…?

「いいよ~♪」

久美ちゃんが笑顔で言う。


……あ。

目があった。


「いっただきー♪」

久美ちゃんが笑顔で言った。

「…え?」

確かに聞こえた。


「嘘っ…!」

私は後ろを振り返った。

もう、愁君と久美ちゃんの姿はなかった。

どういう意味?

何がいただきなの?


「意味分かんない…。」

なんで…?

なんで、夢璃なの?

席についてうつ伏せになった。


「夢璃ー!!」

智希の声がした。

「何ー…?」

「どうしたんだよっ!
なんで、愁二がアイツを…!?」

今、それで落ち込んでるんだよ…。