そんな事言ってる間に、

愁君のお父さんがあっという間に
カレーを作ってくれた。


「夢璃も料理、勉強しなきゃ…。」

私はつぶやいた。

「夢璃は、可愛いからいいっ!
俺が作るって!」

愁君がそう言って抱きついてきた。


そんな料理上手かったっけ?


「「いただきますっ!」」

もう、食べてるし。

おじさんの作ったカレーは、とっても美味しかった。


―――――――――

それから、くつろいでいたらお母さんが迎えにきた。

「あら、久しぶりっ!」

ともみちゃんが言う。

「久しぶりね~!」

おばさん達の会話。


「あ~、コイツら
付き合ったらしいわよ…。」

ともみちゃんが小さな声で言った。

何故、小さな声で…?

「あらまぁっ!!」

お母さんが驚いて言った。


「どういう反応してんだよ。
おばさんくさっ…。」

祐璃が横目で言う。