―――そんな時。

「はぁ!?

遊ぶために部活休む馬鹿が、どこにいんだよ?」


そんな時。


――ガチャっ


「お前ら、外まで聞こえてるぞ。」

愁君のお父さんの帰宅。

「コイツが晩ご飯作れって言うのよっ!
毎日、疲れてるのにっ!」

「コイツが晩ご飯作んないんだよっ!
夢璃に作れって言うしっ!」

愁君が言った。


「もう俺が作るから。」

おじさんが呆れ顔で言う。


「ごめんね、おじさん…。」

私は頭を下げた。

「おーっ!夢璃っ!久しぶりだなっ!
また、可愛くなったなっ!」

そう言って、私の頭を撫でた。


「でしょっ♪俺の彼女っ!!」

愁君が私の後ろからでてきて言った。


「遂に付き合ったのかっ!」

「うんっ!
やっぱ、夢璃と言ったら俺だよ。」

愁君が頷きながら言う。