「いたーいっ!」

私は叫んだ。


――ドンっ!

愁君を突き飛ばした。


「いったっ!酷いっ!痛いしっ!」

愁君がおされて壁にぶつかった。

「あ…えっ!?、ごめんねっ!?」

指の痛さに愁君をおしてしまった。


「もう、うるさいねっ!
テレビもゆっくり見れないじゃんっ!」

ともみちゃんが言った。

「もう、親なんだから
晩ご飯ぐらい作ってくんないっ!?」

愁君が言った。

言い合い始まっちゃったよ…。

「あたしは、いつもご飯作ってるだろっ?」

ともみちゃんが言う。

相変わらず、口が悪い。


「こっちだって、学校で疲れてるしっ!

俺は、夢璃と遊ぼうと思って部活を休んだのっ!

誰かさんの我が儘で遊べねぇじゃんっ!」