そこだけは、いつも敏感だ。
「はいはい。夢璃が作るよ!」
「いや、作らないでいいっ!」
俺は言う。
「作るなよっ!
お前が作ったら、
晩ご飯がくそ不味くなる。」
祐璃が言った。
「…めちゃくちゃ美味しい晩ご飯
作るんだから!」
「………え。
俺と遊ぶんじゃないわけっ!?」
俺が言った。
「だっ…だって、こんな言われたら…。
あっ…、いつでも愁君のお嫁さんにいけるようにっ♪」
「……夢璃好きっ!」
明らかに思いついた感じだったけど、許すよ。
「…愁君も手伝って?」
「もちろんっ♪」
俺は言った。
「はい、頑張ってー。
あたし、テレビ見てるから。」
お母さんが言う。
本当、コイツは…。

