――卒業生入場 教頭先生の声が聞こえた。 あぁー、緊張する。 拍手がおこる。 ガチガチになりながら、 保護者の間、1・2年生の間を通る。 愁君を見つけたいところだったけど。 今の私には、そんな余裕がなかった。 椅子に座り。 一安心する、私。 けど、そんなのもつかの間。 ――卒業証書 「桐谷 智希」 先生の声が聞こえる。 「はい。」 智希が前に出た。