「まぁ…、落ち着けよ…。」

弘史が言った。

「はぁ…!」

ため息をついた。


そんな時、先生が入ってきた。

「廊下に並べー。」

先生が言った。

卒業式か…。

「…ちっ…。」

舌打ちをして、教室を出た俺。

「愁二…。」

弘史は、そんな俺を見て苦笑い。


体育館に入ると、
椅子がたくさん並べてあった。

保護者もいっぱい座っていた。

「…あ。」

すぐ、夢璃のお母さんを発見した俺。

隣には、祐璃がダルそうに座っていた。


俺に気づいて

ニッコリ笑うあさみちゃんと、
嫌そうな顔をする祐璃。

おじさんは、まだ来てないんだ。


そんな思いながら、椅子に座った。